気温も暖かくなり、バイクでの走行が気持ちよくなって来ましたね。
これから楽しくなるツーリングでトラブルを起こさないよう、事前にメンテナンスをするのはとても大事な事です!
バイクのメンテナンスでとても重要な3つ。
タイヤ、オイル、チェーン。
今回、その中のチェーンメンテナンスについてご紹介します。
Contents
チェーンの種類
チェーンには大きく分けて2種類あります。
「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」です。
双方、メリットデメリットがありますのでご自身の環境に合わせて選択するのが大事です。
詳細は工具の通販モノタロウの「バイクチェーンの種類とメンテナンス方法」がわかりやすいので見てみてください。
ホンダ CBR250Rに乗っている私は、アールケー・ジャパン株式会社の「BL520XXW 110L」というチェーンに決めました。
このチェーンはシールチェーンで、400cc以上のバイクに採用されるものですが、チェーンの強度が強くて摩耗しにくく安心して使用できる所がいいなと思います。
あと金と黒のチェーンがとてもカッコよく、チェーン交換はドレスアップにもなりますね。
ちなみにスプロケットはSUNSTARというメーカー。フロント「361-14」、リア「RH119-36」に交換しました。
フロントはカバーで覆われてるので見えませんが、リアはチェーンに合わせてゴールドにしました。
チェーン交換時期
チェーンは消耗品で交換時期があります。
車両や走り方でバラツキはありますが、一般的にはシールチェーンは約20,000km、ノンシールチェーンは約5,000kmとなってます。
チェーンの張り調整でレッドゾーンに入る前にも交換した方がいいです。
チェーンが変な形で固まった時も交換を推奨します。
また、チェーンを交換される時はスプロケットも交換する事をお勧めします。
スプロケットの歯が摩耗して山が尖り、チェーンのかかりが悪くなるからです。
スプロケットはエンジンの出力を動力に伝える大事な部品なので悪い状態のまま走るのは良くないです。
チェーンの清掃
チェーンの清掃は至って簡単です。道具さえあればできますので、ぜひやってみてください。
道具は
・チェーンクリーナー
・チェーンルブ
・ブラシ
・ペーパーウエス
・段ボール
・リアスタンド
・フロントブレーキロック
です。
●手順1
フロントのブレーキレバーにブレーキロックを取り付けます。
デイトナのフロントブレーキロックを使用しました。
常にブレーキしている状態にならないと、スタンドをかける時に動いてしまいます。
ブレーキロックは立ちゴケなどで引き起こす時や、斜面で停めなくてはいけない時にも使えるので、バイクに常備しておくのも良いかもしれませんね。
●手順2
バイクにリアスタンドをかけて起こす。センタースタンドが装備されている車両は今回のリアスタンドは不要です。
リアスタンドが無くてもできる方法があります。
それは清掃して前、または後ろに車体を動かしてチェーンの位置を変える方法と、ローラースタンドに後輪を乗せて回せるようにする方法です。
※ローラースタンドとはこのようなものです。
リアスタンドがあればいちいち車体を動かす必要なく、ローラースタンドよりタイヤを回す時に抵抗なく回せるのでとても楽です。
私が利用しているのはJ-TRIPのナローローラースタンドです。
ナローローラースタンドは排気量50cc〜400ccまでのバイクに対応しています。
スタンドは本体に車輪を取り付けてから使用します。
六角レンチで締めていくだけなのでとても簡単です。車輪も方向や左右関係ないので取り付けるだけ。
スタンド本体だけでは引き起こせない為、J-TRIPのLウケ・ダイ ( JT-104L2)も使用します。
Lウケをスタンド本体に取り付け、バイクのスイングアームに合わせて固定するだけです。
引き起こした状態がコチラです。
●手順3
バイクの下や本体に油汚れなどがつかないよう養生します。
三面ブラシとチェーンクリーナーを使用して、タイヤを回しながら清掃を行なっていきます。
一周ブラシでゴシゴシと磨いたら、ペーパーウエスで汚れを拭き取り綺麗にします。
・AZ(エーゼット)の 三面チェーンブラシを使用
・DIDのチェーンクリーナーを使用
・Scott (スコット) のSHOP TOWELSを使用
●手順4
チェーンルブを噴射しながらタイヤを回してチェーン全体に塗布していきます。
この時のポイントとしては、チェーンの側面よりも内側に目掛けて噴射する事です。
1周〜2周塗布すれば大丈夫です。液が滴れるようならペーパーウエスでチョンチョンっと軽く拭き取ります。
・KURE(呉工業)スーパーチェーンルブ (180ml) を使用
清掃作業はここまで。最初は難しいかと思いますが、一度やってみると分かってきて簡単です。
チェーンの調整と確認
ここからは張り具合の確認と調整作業です。
まず、チェーンのテンションの張りを確認します。
スケールをチェーンの真ん中付近に合わせ、チェーンを持ち上げてたるみの量を目測にて確認します。
20mm〜30mm程度のたるみがあればOKです。もしも範囲外の時は調整を行います。
調整作業はスイングアーム後ろについてある、左右の調整ボルトにて行います。
始めに後輪を固定してあるナットを緩めます。
調整ボルトの固定ナットを緩め、左右均等に張りを合わせます。範囲に入るように調整しましょう。
あとは逆の手順で調整ボルトの固定ナットを締めて、後輪の固定ナットを締めて完了です。
調整が終わったら、チェーン摩耗ガイドにてレッドゾーンに矢印がきていないか確認します。
もし、レッドゾーンなら早めに交換しましょう。
まとめ
以上がチェーンの清掃と調整作業の説明でした。
交換作業は専用工具や技能が必要とされますので、整備士にお任せする所はお任せにして、清掃と調整は自分でできる作業です。
愛車を大事に乗ってこれからのバイクライフを良きものにしていっていただけたらなと思います。