原付の聖地「しまなみ海道」原付道の走り方を徹底解説【広島・愛媛】

広島県尾道市から愛媛県今治市まで、全長約60kmで結ぶ道、しまなみ海道(正式名称:瀬戸内しまなみ海道)。

穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結ぶ道です。

各橋には高速道路(西瀬戸自動車道)のほか、自転車・歩行者専用道路、そして原付道(正式名称:原動機付き自転車道)があるのが特徴。

自動車や中型以上のバイクは高速道路を走る必要がありますが、原付バイクは原付道を走ります。

どんなふうに走るのか? 尾道市街地から瀬戸内海を縦断し、しまなみ海道の原付道の走り方をレポートします。

橋を渡る際は、50円~200円の通行料金がかかるため、50円玉をたくさん持って行くと便利です。

お得な回数券も販売されています。

しまなみ海道原付チケットについてはこちら

Contents

【1】尾道大橋

通行料金無料
原付が走る場所車道
特徴原付道はない/斜張橋

尾道市本土と向島(むかいしま)を結ぶ橋が、尾道大橋です。

国道317号は一部自動車専用道(原付走行不可)なのですが、国道2号との分岐、尾道大橋以降は一般道となっており、原付も走れるようになっています。

原付ライダーは国道2号で尾道大橋付近まで来てから、国道317号を使って尾道大橋を渡るといいです。

尾道市本土と向島の間の尾道水道(尾道海峡)は「川かな?」というくらいの狭さ。

一般道である尾道大橋と高速道路(西瀬戸自動車道)である新尾道大橋が並んで架かっています。

尾道大橋には原付道はなく、原付は車と同じ道路を走ることになります。料金は無料です。

【2】因島大橋

通行料金50円
原付が走る場所高速道路の下
特徴吊橋

向島を南に走ると、因島(いんのしま)とを結ぶ橋、因島大橋が見えてきました。

原付道を探しましょう。

この看板が目印です。高速道路の入口の近くにあるとは限らないので注意してください。

看板に従って走ると、原付道の入口があります。ここから先は、自動車や中型以上のバイクは走ることができません。

原付道

道幅も二輪車がギリギリ走れるほどの狭さになっています。

サイクリストも多いので、飛ばさずゆっくり走りましょう。

山道を駆けあがると、橋が見えてきました。

因島大橋は高速道路の下を原付・自転車・歩行者が通行できるようになっています。7つの橋の中で唯一のスタイルです。

フェンス越しに瀬戸内海が見えますが、正直、開放感はありません。

橋を南まで渡りきると、料金所があります。

原付の通行料金は50円。料金投入箱に50円を入れましょう。

橋を渡りきってからしばらく原付道が続き、一般道に合流しています。

【3】生口橋

通行料金50円
原付が走る場所高速道路の外側
特徴斜張橋

因島を南に走ると、生口島(いくちじま)とを結ぶ橋、生口橋が見えてきました。

原付道入口は橋の東側にあります。

看板を見逃さないように小路に入っていきましょう。

原付道によっては公園が整備されていることもあります。

橋を見ながらひとやすみできますね。

写真を撮ったり休憩したりとのんびり過ごせます。

橋の中央が高速道路、外側が原付道です。

眺望、抜群。

料金所は橋の南側にあります。

一時停止して、50円を料金投入箱に入れましょう。

【4】多々羅大橋

通行料金100円
原付が走る場所高速道路の外側
特徴斜張橋

生口島を南に走ると、大三島(おおみしま)とを結ぶ橋、多々羅大橋が見えてきました。

生口島は瀬戸内レモンの島です。あちこちにレモン畑を見ることができるでしょう。

原付道入口もまた、レモン谷というレモン畑がたくさんある場所にあります。

冬にはレモンがたくさん実っていますよ。

訪れた10月上旬はまだレモンは緑色でした。

原付道にはレモンのオブジェと撮影できるスポットもあります。

公園もありますよ。

途中から、原付と自転車・歩行者の道に分かれます。

多々羅大橋の通行料金は100円。料金所は、橋の北側にあります。

高速道路の外側が原付道になっているため、瀬戸内海の雰囲気を存分に味わうことができます。

橋を渡って大三島側の原付道には、ループとなった道もあり、わくわくしますよ。

ループとなった原付道を下から撮影した撮影してみました。高さがあるのがわかるでしょうか。

ちなみに、この多々羅大橋がちょうど広島県と愛媛県の県境になっています。

愛媛県、上陸です!

【5】大三島橋

通行料金50円
原付が走る場所高速道路の外側
特徴アーチ橋

大三島を南に走り、伯方島(はかたじま)とを結ぶのは大三島橋です。

原付道入口の場所が少しややこしいので注意してください。

下の写真の看板のある方(右)は自転車・歩行者道入口となり、原付道は直進です。

進むと、本州四国連絡橋の海峡部に架けられた橋としては唯一のアーチ橋「大三島橋」が見えてきました。

さらに進むと、原付道入口にたどり着きました。

料金所は橋の北側にあるパターンです。

原付の通行料金は50円。

橋の中央が高速道路、外側が原付道となります。

夕日もきれいに見えるスポットです。

橋を渡りきったら、原付道は森の中を走ります。探検気分ですよ。

【6】伯方・大島大橋

通行料金50円
原付が走る場所高速道路の外側
特徴箱桁橋(伯方橋)と吊橋(大島大橋)

伯方島を南に走り、大島とを結ぶのが伯方・大島大橋です。

伯方島と大島の間には「身近島」という島があり、伯方島と見近島の間に架かる伯方橋と、見近島と大島の間に架かる大島大橋から成ります。

伯方橋(伯方島より)

原付道入口の看板を見つけたら、脇道に入りましょう。

原付道の方を駆けあがっていきます。

ふたつの橋は連なった状態なので、一本の橋を走っている感じで違和感がありません。

高速道路が中央、外側が原付道です。

料金所は橋の南側にあります。原付の通行料金は50円です。

大島側の原付道の雰囲気もいいです。

写真に写る橋が大島大橋、右手の島が身近島になります。大島から撮影しました。

【7】来島海峡大橋

通行料金200円
原付が走る場所高速道路の外側
特徴吊橋/料金所は橋の中央にある

大島から今治市本土を結ぶのが、来島(くるしま)海峡大橋です。

来島海峡大橋は、来島海峡に架かる約4.1kmもの3つの吊橋の総称。

大島を南に走っていると、見えてきました。

原付道入口の案内看板を見つけたら、脇道に入りましょう。

ループになった原付道を進んで行きます。

約4kmにわたる橋は、大迫力。

対岸には今治の市街地が見えてきました。

橋の途中に料金所があります。

通行料金はこれまでの橋で一番高い200円。

料金所にはエレベーターも設置されており、途中にある島「馬島」へ上陸できるようになっています。

詳しくはまた別の記事で紹介しましょう。

橋を渡りきってからの原付道が、また絶景。

瀬戸内海にせり出したループ状の道となっています。

おわりに

しまなみ海道を原付で走りきりました。

来島海峡大橋のたもとにある糸山サンライズの駐車場には、橋と「SHIMANAMI」モニュメントと一緒に撮影できるスポットがありますよ。

7つの橋を渡り、かかった通行料金は片道600円。なんてお得なんでしょう!

各島の見どころは今回、省きましたが、しまなみ海道には道の駅や展望公園などの観光スポット、グルメが盛りだくさんです。

レンタルバイクショップもあります。ぜひ原付で遊びに行ってみてはいかがでしょう。

取材・執筆 こばん

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ABOUT US
こばん
大阪府出身、岡山県浅口市在住。カブで旅するフォトライター。愛車は空色スーパーカブ「ソラコ」。ゆったり、まったり「無理しないひとり旅」がモットー。