こんにちは、平日バイクライターのwa-koです。
2023年3月末、紀伊半島の中央部に位置する北山村にある「上瀞橋(かみどろばし)」に行ってきました。
ちょうど桜が満開の季節で美しかったです。
上瀞橋は、和歌山県から渡り北山川の真ん中を過ぎると三重県に入ります。
北山村は、和歌山県なのに隣接するのは、すべて三重県、奈良県。和歌山県のどの市町村とも隣接しないという日本で唯一の不思議な「飛び地」の村なんです。
「飛び地」は聞きなれない言葉ですが、県に隣接することなく独立するような形で点在していることから「飛び地」という名で表現されているのです。
もちろんこんなことは日本でココだけなのだとか。
上瀞橋の重量制限は1トン! 主人のクロスカブと私のスーパーカブに二人の体重を併せても大丈夫なはず!
誰もいないので横に並べてみました。
カブならギリギリ行き違い出来るかもですが、吊り橋の上では、怖くて無理でしょう。
いざ、渡ってみます! 目の前にすると、ちょっと怖いような…恐る恐る走ってみました。
足元がスケスケです。
真ん中辺りで止まってみましたが、結構揺れていて足元の写真を首からぶら下げているカメラで取るのが精一杯でした。
スマホは、うっかり手から滑り落ちるような事になれば確実に「サヨナラー」になりそうなので怖くて出せませんでした。
ボヨンボヨン揺れるので、私はバイクを降りる勇気はありませんでしたが、足元の網目からは綺麗な北山川が見えます。
北山の自然遺産「北山川」。
その上流、入り組んだ岩肌に囲まれ、壮大な自然の神秘を描き出す「奥瀞峡」では、激しい流れを利用したラフティングや筏下りがあるのですが、このあたりは、同じ川と思えないくらい穏やかです。
北山村役場から道の駅おくとろ温泉へと続く川沿いの一本道。
この付近では、あの筏下りが行なわれる北山川と同じとは思えない静かなリバービューが広がっているのです。実はこのポイント、川の両端がダムに挟まれていることによりダム湖として機能。
ダム湖といえば何だか人工的で、あまり美しくないようなイメージがありますが、このポイントは周囲の自然と見事にマッチ。
写真の通り、もちろん入浴剤を入れたわけでもなく、合成した訳でもないのに、こんなにも鮮やかなエメラルドグリーンの風景が描き出されています。
我々はそれを「神様の入浴剤」と表現。山と川の神様と村の立地がもたらす奇跡として、みなさんに自信を持ってお勧めします。
北山村観光サイトより
途中にある吊り橋からの眺めが特に圧巻で、静かな水面ゆえ、水辺に反射する木々の緑が何とも鮮やか。
ここに来る途中、奈良県下北山の桜並木が満開でしたのでちょっと寄り道をした時に、偶然会った名古屋のバイク友達 ごふんさんが上瀞橋走行中の動画を撮られたとのことで、紹介します。
上瀞橋のすぐ横には道の駅おくとろがあります。こちらの桜も綺麗でした。休憩するのにおすすめです。
今回、私達は大阪から吉野~下北山村を抜けて、上瀞橋を目指しました。道中、至る所で桜が満開。
国道169号線で下北山村に入ったところ(奈良県吉野郡上北山村側と三重県熊野市側)に、下北山村で発見されたという「あの幻のツチノコ」の看板があるので探してみてくださいねー。
春は桜、夏は新緑が涼しく、秋は紅葉。時間に余裕があればおくとろから瀞峡、十津川方面に抜けるルートもおすすめです。