「ライターmiyumaとバイクでつながる人」シリーズでは、平日バイクライターmiyumaが縁あって出会った、年齢も性別も、バイクの乗り方も、バイクの大きさも違う、さまざまなライダー達を紹介していきます。
シリーズ3回目は網膜剥離で2度の手術を経験するもバイク愛が冷めない、香川県在住のcHikaさんを紹介します。
Contents
cHikaさんとバイクと網膜剥離
cHikaさんは、高校生の時に自宅にスーパーカブがあったことからバイクに興味を持ち、高校卒業と共に免許を取得した、バイク歴35年のライダーです。
最初に乗ったバイクは、カワサキ・ZEPHYR(ゼファー)400。
2021年8月のある朝、起床後、右目に黒い筋が見えることに気付いたそう。
だんだん視界が、網戸越しに景色を見ているように変化し、眼科へ。
通院4回目にして網膜剥離が発見され、2021年9月6日に手術しました。
網膜剥離とは、眼球の網膜という膜が剥がれ、視力が低下する病気です。
網膜の中心にある黄斑部分まで剥がれると、急激に視力が低下し、失明に至ることも。
cHikaさんは手術の後、1ヶ月の自宅療養を経て、さぁ仕事に復帰と思った矢先、10月4日に再度手術をすることに。
1ヶ月の自宅療養の間、術後2週間でだいぶ視界が戻ってきたそう。
そのころ、バイク仲間に勧められ、インスタグラムをスタートしています。
cHikaさんにインタビュー
―現在乗られているバイクは何?
cHikaさん「ハーレーダビッドソン ロードキング&BMW R80です。ハーレーに乗る方が多いですね」
―網膜剥離になった時は、もうバイクには乗れないかもと考えた?
「もちろん。乗れなくなったらどうしようと心配で最初に『仕事やバイクは大丈夫か?』って医師に聞いたんですよ。大丈夫と言われて安堵しました」
ーそこまでバイクに乗りたいと思うのはなぜ?
「バイクで目的地まで走って綺麗な景色見て、美味しい物を食べて。それができる事が楽しいからです」
ーバイクで走る時はひとり? 複数人で?
「基本1人が多いですね、相当の雨男なんです。事前に人と約束すると高確率で雨。
なので、休みの前夜に天気予報を見て晴れ予報であれば『明日走るぞ!』と急遽決定することが多いです」
ー網膜剥離後、バイクに乗る不安や困っていることは?
「特にないんですよ。網膜剥離の時に右後方の視野が狭くなったので、今でも右後方確認は入念に行なっています」
ー雨男ということで、てるてる坊主がバイクについているのですか?
「そう、かわいいでしょ。趣味のレザークラフトのハギレで作りました」
ーバイク以外にレザークラフトも趣味なのですね!
cHikaさん「元々オーダーして作っていたけど、ここ3〜4年自分で作ってるね」
ーバイクのこだわり部分は?
cHikaさん「バイク本体ではないけど、いつも『醤油チュルチュル』を積んでいます。これで数台のバイクと車を助けたことがあって、下ろせないんです」
「醤油チュルチュル」とは石油ポンプのこと。私はこの日、初めて知りました。
バイクや車がガス欠になったら、これでガソリンを分けて助けてあげるそうです。
ーバイク歴35年とのことですが、お気に入りのバイクグッズは?
cHikaさん「手作りテルテル坊主と、27年物のブーツ・10年物のデニム・オーダーして作ったベルト。
ブーツなんて、どこに行くにも一緒で、最近靴底を張り替えたのでバイク人生終わるまで使えそうです」
ー今後乗りたいバイクはある?
cHikaさん「ビックスクーターに乗りたいですね。年齢とともに快適に乗れるバイクを選びたいと思うようになりました。そして今までと変わらないのは、基本、ひとりで楽しむというところです」
網膜剥離を乗り越え今もバイクに乗り続けるcHikaさん。
ソロツーリングが多いということですが、たまーに一緒にツーリングしてくださると嬉しいです!
cHikaさん、「ライターmiyumaとバイクでつながる人」のインタビューにご協力くださりありがとうございました!
cHikaさんのインスタグラム:@craft_ritsuto
インタビュー/2023.7.2
「ライターmiyumaとバイクでつながる人」って?
平日バイクライターのmiyumaです。
人の繋がりって、色々な繋がり方があると思います。平日バイクでライターを始めてから、改めてバイクで繋がる楽しさや嬉しさを感じています。
もともと原付バイクで走ることが大好きで、四国一周も原付、沖縄の離島に行っても観光は原付、毎日の通勤も原付。いまや私にとって、原付バイク無しの生活は考えられません。
もっとバイクで色んな人と繋がりたいと思い、私は2022年10月にインスタグラムを始めました。
それから何人ものライダー達と繋がって、全国各地の色々な観光名所やツーリングスポット、綺麗な景色や、皆さんのバイクを見せていただいています。
「この写真の場所はどこですか?」と尋ねる私に、丁寧にお返事いただき感謝です。
年齢も性別も、バイクの乗り方も、バイクの大きさも違う皆さん。
縁あって私がバイクで繋がった方々を紹介していくシリーズが、「ライターmiyumaとバイクでつながる人」です。
次回もお楽しみに!