愛媛県松山市 カブで移動するコーヒー屋「カブコ」の秘密

愛媛-カブコ

愛媛県松山市にある道の駅「風早の郷 風和里」は、瀬戸内海沿いをひた走る国道196号沿いにあります。

道の駅ふわり

ライダーなら足を止めずにはいられないのが、ホンダの原付バイク・カブのイラストが目印のコーヒー屋「カブコ」です。

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「カブが好きなんですか?」と聞くと、「出店時は毎回、カブで屋台をひっぱって来ているんです」とのこと!

カブで移動するコーヒー屋なのです。

屋台はなんと、店主のやまぺつさんお手製。

近くに置かれたカブも随所にこだわりが見られました。

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カブコのこと、バイクライフや、様々なものが生み出される工房について、やまぺつさんにお話を聞きました。

Contents

カブで移動するコーヒー屋「カブコ」

カブコは、道の駅「風早の郷 風和里」や松山市北条付近のイベントなどに出店している移動式のコーヒー屋です。

メニューはアイスコーヒーとホットコーヒー。

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知り合いの焙煎士が輸入する生豆を、やまぺつさん自ら焙煎し使用しています。

メインはブラジル産のコーヒー豆。現在品薄ですがホンジュラスのコーヒーがメニューにあることも。

道の駅「風早の郷 風和里」には、木・金・土曜日に出店することが多いです。

出店しない日やほかの曜日でも特別に出店する日もあるので、詳しくはカブコのツイッターインスタグラムをご確認ください。

道の駅ということもあり、ライダーやドライブ中の方、トラックの運転手の方が多く立ち寄ります。

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やまぺつさんは、松山市北条の工房から出店地まで、カブの後ろに屋台を繋ぎ、リアカースタイルで通っています。

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走行中に出会うと二度見しそう!

もともとは、屋台を作った工房でコーヒー屋をしていたのですが、工房が迷いやすい住宅地でにあり、バイクで訪れる人が多かったため音に配慮し、移動式のコーヒー屋として道の駅で営業するようになりました。

スタートした2023年4月当時は、リアカースタイルではなく、サイドカースタイル。

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今とは別のカブです。AA01のカブを50ccから88ccにボアアップし、側車付二輪車としてのナンバープレートをつけて走行していました。

今の黒カブでリアカースタイルになったのは、2023年6月頃。

サイドカーの接続部分の様子が壊れてしまい、リアカーを作って接続し、移動するようにしたのです。

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リアカースタイルのカブの仕様

工作が好きで、なんでも作るやまぺつさん。

受け取った当初は超ボロボロだった車体をきれいにして愛用中です。

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白と黒のツートンカラーが、ノスタルジックさも残しながらおしゃれな雰囲気。

シート下の「Honda」の文字もレトロなカブのイメージに合っています。

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木製の箱も、やまぺつさんお手製というから驚き!

シートは関東在住のカブ仲間が作ったもので、もうひとつ作った木製の箱とを物々交換したのだそう。

ノーマルなカブが好きということで、大きくカスタムしていないのも乗り物への愛情。

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一番のこだわりをきくと、AA01のエンジンにJA07のエンジンを載せている点とのこと。

実はエンジンの形が違うので、ふつうは載らないのだそう。フレームを削る、穴を広げるなど工夫して収めているのです。

リアカーで屋台一式を引いているやまぺつさんが見れたらラッキー!

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ちなみに、リアカーは外してもカブに乗れる仕様になっているので、この黒カブは日常づかいやツーリングでも活躍しているそうですよ。

何でも工作するやまぺつさん

バイクいじりのほかにいろいろなものが生み出されている、やまぺつさんの工房。

実は、コーヒー豆の焙煎機も手作りです。

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1kgくらいを焙煎できるとのこと。

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焙煎士の友人と、ああでもない、こうでもないと話しながら完成したのだとか。

この木製のシーカヤックも、やまぺつさん作。

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いったい、やまぺつさんは何者?

木工職人さんなのかと思いきや、本業はフリーランスのWEBデザイナーとのこと。

夜でも仕事ができるので、工房でいろいろな工作を楽しんでいるそう。ときどき、「○○作って」とご依頼もあるのだとか。

工房には、バイク置き場も。

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写真奥の大きなバイク、カワサキGPZ1000RXは、1年に5回くらい乗るそう。

乗ってて楽しいと感じるのはカブなのだとか。

「気楽に乗れて、自転車にヘルメットつけてスピード出して乗れる感じ。たんぼのあぜ道、山の中など、どこでも行けて楽しいですね」

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ソロツーリングが基本で、愛媛の宇和島方面や九州に行くことが多いのだとか。

今後、どんなことをやってみたいですか?と聞くと

「コーヒー豆がほしいという人もいるから、カブコで豆の販売もできればと考えてます。

カブが好きなので、あと何台か増やしたいですね。

工房では、ヨットなど新しい作品作りにもチャレンジしたい」と教えてくれました。

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おわりに

道の駅「風早の郷 風和里」に立ち寄った際、偶然見つけたカブコ。

まさかカブで屋台を運んで出店し、その屋台も手作りとは! と驚きました。

そして、今回の取材で、やまぺつさんの暮らしぶりも明らかに。

時間の自由がきく仕事をしながら、好きな工作に打ち込み、道の駅ではコーヒー屋を通してお客さんと交流。ときどき、ひとり気ままにツーリング。素敵ですよね。

道の駅「風早の郷 風和里」は、人気ツーリングスポットしまなみ海道や夕やけこやけラインも近いので、ぜひカブコにも立ち寄ってみてください。

やまぺつさんと、バイクトーク・工作トークが弾むことでしょう!

カブコの営業日はツイッターインスタグラムをご確認ください。

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ABOUT US
こばん
大阪府出身、岡山県浅口市在住。カブで旅するフォトライター。愛車は空色スーパーカブ「ソラコ」。ゆったり、まったり「無理しないひとり旅」がモットー。