30年以上続けるツーリングノートから発信の道へ ~平日バイクライター紹介 wa-ko~

大阪生まれ、大阪育ちで現在も大阪在住の平日バイクライター・wa-koさんを紹介します。

なんと、夫婦そろってに加えて子ども3人、家族全員がバイク乗り!

初めて原付バイクに乗った16歳以降、6台のバイクに乗ってきました。

そして、30年以上にわたってツーリングノートの記録を続けています。

そんなwa-koさんのバイク歴や、なぜ平日バイクライターになったのか、話を聞きました。

wa-koさんについて

大阪在住。バイクのある生活やアウトドアをのんびりと楽しんでいます。よろしくお願いします。キャンプツーリングや、素敵な景色を発信したいと思っています。
インスタグラム

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Contents

wa-koさんがバイクにハマったきっかけ

wa-koさんは大阪府内で、夫婦ふたり暮らし。現在、750ccの大型バイク、250ccのスクーター、110ccのホンダ スーパーカブ110、合計3台のバイクを持っています。

そして夫も3台のバイクを所有。子どもは3人、結婚して家を出ていたり、社会人・大学生になったりと、家を離れて暮らしていますが、全員バイク乗りなのだそう!

「18歳、車と同時教習で中型二輪の免許を取るのが、我が家のルールみたいになりました。私は原付・中型・車と違う時期に免許を取って、めんどくさい思いをしたから、いっぺんに取った方が楽やでと伝えていたんです。免許さえ取れば、家には乗るバイクはいっぱいあるし」とwa-koさん。

wa-koさん自身は16歳で原付の免許を取得し、17歳で中型免許、19歳で車の免許を取得しました。

原付の免許を取得後、ホンダのパックスというスクーターに乗っていました。免許を取ること自体を反対していた両親は、知り合いのバイク屋からスピードが出にくい安全なバイクをすでに手配済みで、「これだったら乗っていい」と言われたのがパックスだったのです。

その後、バイクで高校に迎えに来てくれる彼(今の夫)の影響で、「私も運転してみたい」と気持ちが高まったwa-koさん。「危ないからやめとき」という彼に秘密で動き出します。

中型免許を取るべく、バイトで稼いだお金を親に内緒で教習所に入金。ただし、18歳未満なので親の承諾書が必要です。親には「もうお金を入れて来た。入れたお金は返さない。もったいないから、書いて」と承諾書を書いてもらい、「免許だけなら取っていい」という約束になりました。

けれどもちろん、大きなバイクにも、乗りたい! 買いたい!
説得した結果、「ローンは組んではだめ、バイト代で現金一括払いなら」となり、18歳の誕生日にホンダ VTZ250を晴れて納車することになりました。

当時のバイト先は時給470円、ファーストフードチェーン店。バイクの金額は40万円くらい。さらに保険代もかかってきます。そのほか、バイクを置くため充分なスペースがなくなったことから借りることになった家族の駐車場代や、「葬式代まで、文句ないやろ」と生命保険も支払っていたそう。

「よくできたなと自分でも思います」と笑います。そこまでできたのは、自分で移動できる、好きなところに行けるバイクへの強い憧れでした。

「スピードとかじゃなくて、トコトコ、どこへでも行ける気軽さが、私にとってのバイクの魅力。そこは今でも変わってないですね」。

wa-koさんのバイク歴

wa-koさんのツーリングノートによると、VTZ250に乗っていた期間は、3年4ヶ月14日。距離にして、13,227kmです。当時は飛行機にバイクを積むことができ、彼と一緒にバイク雑誌が企画する団体での北海道ツーリングに参加したこともあります。

その後、オフロードの流行がやってきました。社会人になっていたwa-koさんはヤマハのセローに乗り換え、大阪から北海道へ旅することもありました。電車にバイクを積むことができた時代。

大阪駅から愛車とともに電車で北海道へ行き、1週間ほどのソロツーリングを経験したこともあります。

新婚旅行も、北海道ツーリング。24歳のときに夫婦で京都府舞鶴から北海道小樽までのフェリーに乗船し、北海道を満喫しました。

その後、スカチューン(バイクがスカスカに見えるカスタム)が流行したときは、セローをスカチューンにするなどして楽しんでいましたが、子どもが生まれてからは乗る機会がぐんと減りました。

そんなときに出会ったバイクが、今も乗っている250ccのスクーターバイクです。見た目がおしゃれで、子どもと二人乗りができる点が、wa-koさんの心にヒット。

なんと、当時小学6年生の息子とふたりで北海道ツーリングにも行きました。

「バイクは楽しいと洗脳しておいたら、年頃になってもまたお母さんと走ってくれるかなと思って」という母心から実現した旅。ライダーハウスや徒歩宿、ユースホステルを利用し、男女別部屋で寝泊まり。いい経験になったと話します。

こんなふうに旅で出会った人たちとのご縁は今でも続いています。

もう一台、クラシックなバイクに乗りたくなり、ホンダCB400SSを譲り受け、乗っていました。そんなとき、750ccバイクから1200ccバイクに乗り換えたい夫から、「750ccバイク、ええやん、乗り乗り~」と言われるように。大型免許はすでに取っていたwa-koさん。そこから750ccのバイクに乗るようになり、CB400SSを夫念願の1200ccバイクの下取りに出しました。

250ccのスクーターは約18年、750ccのバイクは約6年、現在も乗っています。

そして2021年5年、新たなバイク、ホンダのスーパーカブ110が仲間入り。「軽いし楽ちん。どこでも行けますね。750ccだと難しい『あ、ここ気になる』というときのUターンも、カブなら簡単です」と、最近のお気に入りはもっぱらスーパーカブです。

普段は、夫婦でのツーリングのほか、子育てを終えた自由な女性たちともツーリングにでかけます。「今度の月曜日何してるん?」、「阿蘇、一緒に行ける?」、「行く行く!」と、テンポよくツーリングの日程が決まるそう。「みんなバイク乗ってる人は元気で若く見えますね。ポジティブでバイタリティあるというか」と話し、仲間と充実のバイクライフを送っているようです。

30年以上続けたバイクノートとライター活動への意気込み

バイクに乗り出してずっと、書き溜めていたツーリングノート。始めたきっかけは「道を覚えたい」という気持ちでした。

昔はナビもスマホの地図アプリもない、紙の地図だけの時代です。自分が走った道と、今度走りたい道を記録しないと、覚えられないと思ったwa-koさん。

「この道は繋がってるのか」、「ここにこんな景色があるんだ」、「こんな店があるんだ」、という発見もまた、楽しいもの。走った道に色を付けていると、次第に「知らない道を走ってみたい」という気持ちにもなり、世界がどんどん広がりました。

迷子になることもしばしば。でも、親切な街の人が近づいて道を教えてくれることも多かったといいます。

「大阪から小豆島へ行くため、姫路港に向かっていたら、田んぼのあぜ道に迷い込んだことがありました。軽トラのおじちゃんをつかまえて『姫路港はどっちですか』と聞いたら、1時間も私たちを先導してくれたことがあり、忘れられない思い出です」。

ツーリングと書くことから広がっていったwa-koさんのバイクライフ。書きたいことがたくさんあり、今度は発信してみたいという気持ちから、平日バイクライターに応募しました。

「バイクに乗っていても楽しいなと思うのは、人との繋がり。やってみると、思っているように文章にするのはなかなか難しいけれど、発信をしながら、またご縁の輪を広げていきたい」と話します。

取材を終えて

インターネットで検索しても出てこない、かつてのバイク事情を聞くことができた貴重な取材でした。懐かしく読んでくださる読者の方も多いのではないでしょうか。

wa-koさんは過去のツーリングの写真もアルバムで保管しているそうなので、また過去の懐かしいツーリングの記事が読めるかもしれませんね。

弾丸であちこちへ出かけているwa-koさんのツーリング記事をこれからもお楽しみに!

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ABOUT US
こばん
大阪府出身、岡山県浅口市在住。カブで旅するフォトライター。愛車は空色スーパーカブ「ソラコ」。ゆったり、まったり「無理しないひとり旅」がモットー。